お世辞には「萌え」とは程遠い物語かも知れない・・・・
まずは断っておく。
この話は、30年前に引退した元女優が取材を受けるという形式で、彼女の半生を語るというものなのだ。
女学生の時に蔵で出合った絵描きの男性に初恋をし、その証に鍵を手渡される。
そして、女優業をこなしながら、初恋の男性を探すことになるのだが・・・・
その恋は常に壁に翻弄されていたのだ。
軍国主義、戦争、嫉妬、結婚・・・・などなど。
それでも彼女はいつか、あの人に会えると信じ、様々な時代にタイムスリップするかのように、その時代の女性を演じながら、さまよい続けるのだ。
ヒロインが女優ということもあってか、この独特の演出とテンポにははっとさせられてしまう。
それもそのはず、取材している本人たちまで、いつの間にか彼女のペースに見事にハメられてしまっているのだ。
結果として、彼女の初恋のあの人には再会はかなわなかったけど、それでも息を引き取る直前まで、その人を想い続けていたのだ。
携帯で、いつでもどこでも好きな人と合えるご時世。
壁にぶつかりながらも、いつかは初恋の人にあることを夢見てさまよう話って、ある意味新鮮だと思う。
けっしてかなえられるわけではないけど、一途で、純粋で、その人を想えるのであれば、努力もいとわない。
クセのある演出ではあるけど、久々に感動したな・・・って思うこのごろだ。
(*)漫画家や同人作家などが、締切り間近で切羽詰っている状況をさす。
最後まで読んでくれてありがとうの意を込めてぽちっとな。
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